各省・市競争力指数1位のクアンニン省、投資環境を日系企業にアピール（JETRO）

［ビジネスニュース］各省・市競争力指数1位のクアンニン省、投資環境を日系企業にアピール（JETRO）

ベトナム北部クアンニン省の人民委員会は12月17日、計画投資省とジェトロとの共催で、日本企業のクアンニン省への投資を促進するセミナーを同省ハロン市内で開催した。ベトナム政府の「ウィズ・コロナ」への方針転換（2021年10月19日記事参照）の下、在ベトナム日系企業の視察団を招くかたちでの地方セミナーとなった。クアンニン省は、ベトナム商工会議所（VCCI）などが発表した2020年のベトナム各省・市競争力指数（PCI）ランキングで、4年連続の1位を獲得している（2021年4月22日記事参照）。新型コロナウイルス影響下での経済対策の迅速な実施、各種手続きの電子化など、行政面での評価が高い。クアンニン省共産党委員会のグエン・スアン・キ書記は「職業訓練などの人材育成も推進していく」と述べ、日本からの投資を呼び掛けた。ブー・ホン・ナム駐日ベトナム大使は「クアンニン省は中国との鉄道や道路が整備され、ベトナム北部の生産拠点として有力だ」と話し、物流面での優位性を強調した。計画投資省のチャン・コック・フォン副大臣は「クアンニン省は過去10年間で画期的な発展を遂げ、ベトナム北部のイノベーションセンターになった」と述べ、日本企業との連携によるさらなる成長に期待を示した。意見交換の場では、日系企業がクアンニン省に対し、工場内で新型コロナウイルス感染が発生した場合の対応について質問。同省保健局は、サプライチェーンの寸断を回避するため、全ての生産ラインを停止するのではなく、感染した従業員が配置されていたラインのみを停止するよう企業に求めると回答した。そのほか、日系企業からは日本との直行便運航やインフラ整備などの要望があった。グエン・トゥオン・バン人民委員長はセミナーの最後に、「日本企業の声を聞き、課題解決に向けて努めていく」と言及した。セミナーには、オンラインでの参加も含め、両国政府関係者、クアンニン省当局、在ベトナム日系企業、ベトナムでのビジネスを検討する日本企業ら約450人が参加。日系企業の視察団は、クアンニン省内のディープ・シー（Deep C）バクティンフォン工業団地とアマタシティ・ハロン工業団地を訪問した。引用：JETRO

29 December 2021	Fact-Link Vietnam