TOP NEWS LIST ［ビジネスニュース］ベトナム 第1四半期のGDP成長率、前年同期比3.32％、鉱工業が低調（JETRO）       Back ［ビジネスニュース］ベトナム 第1四半期のGDP成長率、前年同期比3.32％、鉱工業が低調（JETRO） 添付資料 ベトナム統計総局は3月29日、2023年第1四半期（1～3月）の実質GDP成長率（推計値）を前年同期比3.32％と発表した。ベトナムがウィズコロナ政策に転換した2021年の第4四半期（10～12月）以降、最も低い成長率となった。 産業別の成長率は、農林水産業が2.52％、鉱工業・建設業がマイナス0.40％、サービス業が6.79％で、特に鉱工業・建設業の減速が目立った（添付資料表参照）。 農林水産業は小幅な伸びにとどまった。気象条件に恵まれるなど生産・収穫は安定したが、生産者は飼料、燃料などのコスト上昇に直面している。 GDPの23％を占める製造業はマイナス0.37％。新型コロナウイルス感染拡大を受けて、国内主要都市で活動制限が実施された2021年第3四半期（7～9月）以来のマイナス成長となった。世界経済減速の影響から、コンピュータ・電子製品やアパレルといった主要輸出産業の生産活動が停滞している。 サービス業は比較的高い成長率を維持し、ホテル・飲食や文化・レジャーをはじめ、好調な業種が多かった。一方、不動産はマイナス0.11％だった。2022年後半からローン規制の引き締め、金利上昇などによって市場が低迷し、不動産価格も下落基調にある。影響は建設業にも波及している。 グエン・ティ・フオン統計総局長は「通年のGDP成長率目標（6.5％）を達成するには、残り9カ月で約7.5％の成長をする必要がある」と述べた。今後については「引き続き困難が多くて飛躍的成長はできないが、柔軟な金融政策や地方での公共投資などマクロ経済政策をコントロールすることで、第1四半期（1～3月）と比べて改善していくだろう」との見通しを示した。 引用：JETRO 05 April 2023 Fact-Link Vietnam