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[ビジネスニュース]ベトナム2023年の小売り・サービス売上高は前年比9.6%増、堅調に推移(JETRO)
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ベトナム統計総局によると、2023年の小売り・サービス売上高(推計値)は6,231兆8,000億ドン(約38兆140億円、1ドン=約0.0061円)で、前年比9.6%増と堅調な伸びを示した。

内訳は、小売りが前年比8.6%増の4,858兆6,000億ドン、宿泊・飲食サービスが14.7%増の673兆5,000億ドン、観光サービスが52.5%増の37兆8,000億ドン、その他サービスが10.4%増の661兆9,000億ドンだった(添付資料表1参照)。

月別にみると、2023年1~4月は前年同月比2桁成長を維持したが、5~8月は1桁成長にとどまった。しかし、9月から小売り・サービス売上高は右肩上がりで増加しており、12月には新型コロナ禍明けで最高の566兆ドンとなった(添付資料図参照)。12月は年末の大型連休やテト(旧正月)の到来に備えた消費活動が影響し、小売業が活発化したとみられる(ベトナムニュース1月23日)。

省・市別にみると、商都ホーチミン市が前年比9.6%増の1,190兆4,000億ドン、首都ハノイ市が10.4%増の776兆1,000億ドン、消費市場として注目が集まっているビンズオン省(注)が13.5%増の303兆9,000億ドンだった(添付資料表2参照)。

2024年についてベトナム統計総局は、回復傾向の貿易額や国内消費を背景に、小売りや宿泊・飲食サービス、観光サービスなどで引き続き堅調な成長を予測している。

地方都市を含め、新たな商業施設の開発が進む
ベトナム小売市場は依然として伝統的市場の比率が高いが、スーパーマーケットやショッピングセンターの店舗数は増加傾向にある。ベトナム統計総局が発表した直近の統計年鑑によると、2022年12月末時点(推計)のスーパーマーケットは1,241店舗(2018年:1,007店舗)、ショッピングセンターは258店舗(2018年:212店舗)となる。

2023年8月に、東急の子会社であるベカメックス東急が、ビンズオン省で開発が進む「ビンズオン新都市」に、初の大型ショッピングセンターを開業した(2023年8月10日記事参照)。また、9月には、韓国ロッテグループがハノイ市に、ホテルや百貨店、オフィスなどが入居する同都市最大規模の複合施設を新たにオープンした。さらに、現在、ベトナムの北部と南部で計6店舗を展開するイオンモールは、中部地域初となる店舗をトゥアティエン・フエ省の省都であるフエ市に2024年に開業する予定だ。

(注)ホーチミン市に隣接するビンズオン省は、2022年版家計生活水準調査によると、1人当たりの月間平均所得が商都ホーチミン市〔640万ドン(約3万9,040円、1ドン=約0.0061円)〕や首都ハノイ市(642万ドン)を上回り、国内で最も高く(808万ドン)、消費市場として注目が集まっている(2023年5月19日記事参照)。

引用:JETRO
07 March 2024
Fact-Link Vietnam